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AI審査による個人ローン

マネー
2020.03.10

今から20年以上前に銀行では融資先の信用格付制度が導入され、その後、決算書データから融資金額・適用金利を算出する所謂モデル審査がメガバンクを中心に広がり、そして、今では人工知能(AI)を利用した審査モデルが注目されるようになりました。
特に、人工知能(AI)で個人の信用力を数値化する「信用スコア」を使った個人向け融資が広がりを見せており、みずほ銀行とソフトバンクが共同運営するJスコア、LINEグループが展開するLINEスコア、新生銀行がNTTドコモと組んで、ドコモ利用者向けに始めた融資サービス(新生銀行スマートマネートレーディング)などがあります。

そもそも、個人向けローンは収入や勤務先、家族構成などの基本属性と、金融機関にある取引情報(取引履歴)、信用情報機関が管理する情報を使って審査し、利用限度額や貸出金利を決めます。
従って、若年層は信用力が低くなる傾向があり、十分な返済能力がある若い人でも高い金利が求められたり、利用上限が低く抑えられたりすることがあります。言い換えれば、現時点(或いは過去)の情報が判断材料であり、根拠となります。

一方、信用スコアを使う融資は、性格や好み、思考なども分析して審査されるので、従来の審査手法とは違って、将来性も加味したものとなっています。
その点では、金融機関が苦手とする融資先の将来性を見極めるという判断がAIによって実現されるということは評価できます。

ただ、日本では信用スコアを使った融資に抵抗を感じている人が多いようです。
理由としては、個人情報の取扱いであったり、信用スコアへの不信感などがありますが、個々人を信用スコアという形に数値化し、序列されてしまうことを考えると、決して気持ちの良いものではないですね。