保険相談・見直しなら、ほっ!と保険のインシュアランス・コミュニティ【公式】

積立投資、今から始めても遅くないの??

マネー
2022.11.29

あと数年で60歳を迎える50代の皆さま、そんなことを思ってませんか?
今から始めても決して遅くはありません。

そもそも、投資信託とは何でしょうか?

「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」を言います。
「集めた資金をどのような対象に投資するか」は、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。投資信託の運用成績は市場環境などによって変動します。投資信託の購入後に、投資信託の運用がうまくいって利益が得られることもあれば、運用がうまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。
このように、投資信託の運用によって生じた損益は、それぞれの投資額に応じてすべて投資家に帰属します。つまり、投資信託は元本が保証されている金融商品ではないので、この点は銀行の預金などとは違うところですので注意が必要です。

投資信託はアクティブファンドインデックスファンドの2種類に分類することができます。
まずインデックスファンドは、日経平均株価やTOPIXといった指数に連動するように設計された投資信託です。一方、指数を上回る、または指数に捉われずにリターンの獲得を目指す投資信託がアクティブファンドです。
アクティブファンドは、ファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロフェッショナルが投資判断をしています。ファンドマネージャーは、企業取材等を通して様々な企業を調査・分析することで組入銘柄を決定しています。株式市場においては、その企業の価値が適切に評価されておらず、その評価の見直しが見込める企業も存在します。多くの企業の中から、こうした企業を選別して投資を行っていくのがアクティブファンドの特徴です。

一方、インデックスファンドは、比較的低コストで効率的に市場平均のリターンが取れるという分かりやすさが特徴です。組入銘柄は、基本的には指数の構成銘柄と同一となり、銘柄の調査や分析といった手間がかからず低コストで運営することができるため、手数料(運用管理費用)も低く抑えることができます。

どちらがいいかは、ご自身の運用目的やスタンスによりますので、一概に言うことはできません。インデックスファンドは低コストで市場並みの運用成果を狙える一方で、アクティブファンドはより大きなリターンが獲得できる可能性があります。

さて、本題です。最近は積立投資で資産形成に取り組む方が増えています。
株式中心の積立投資で一定の成果を出すには、15~20年程度の運用期間が必要とされることが多く、仮に、50代で始めると70~75歳程度までだが、60歳以降も定年再雇用などで働く人は増えていることから、収入の中から長期積み立てを出来る人も少なくないものと思われます。
次に、その年齢になると、退職金等を元手とした一括投資も選択肢になり得ます。勿論、リスク資産への投資は当面使う予定のない余裕資金を充てるのが基本です。

具体的に55歳から20年間運用するとどれくらいの資産が見込めるか試算してみます。

<ケース1>
月3万円宛積立、全世界株のインデックス型投信と一部債券に投資し、運用利回り年3%と想定すると、20年後に資産額は元本720万円の約4割増、985万円となる

<ケース2>
55歳時点で手元にある720万円を一括投資した場合、運用利回り年3%と想定すると、20年後に資産額は約1300万円と約8割増となる

<ケース3>
余裕資金300万円を一括投資し、年3%で運用すれば、20年後に約540万円。ケース1の月3万円の積立資産と合わせると合計約1525万円となる。

結論、50代で積立投資を開始しても遅くはありません。
但し、一括投資には株価上昇局面で大量に買う、所謂「高値づかみ」等リスクがあります。数年で数回に分けて買うなど、リスクをミニマイズすることも重要です。