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外国株運用にかかる手数料

マネー
2024.03.15

外国株や債券など海外の資産で運用する人が増加しています。投資の方法は、円で購入して配当や売却益など円で受け取る「円建て」と、外貨で購入し外貨で受け取る「外貨建て」の二パターンあります。

円建ての代表例は、米国株で運用する一般的な投資信託です。日本円で購入でき、売却時は日本円で受け取ります。通常、外国の株や債券は、その国の通貨で購入します。投信は日本円を外貨に交換し資産を購入し、売却時には外貨から円に戻します。

外貨建ては、まず投資家の証券口座内で円を外貨に換え、購入します。株の売却益や債券の償却金などは、原則、外貨で受け取ります。円で受け取れるサービスがある金融機関も多く、受取時に外貨か円かを選択できる点が円建てとの大きな違いです。

円での受け取りを選ぶと、資産を売却した時に証券会社が資金を円に替えます。資産を売って得た資金から、外貨を円に替える手数料などを引いた金額が、証券口座に円で入金されます。
外貨で受け取る場合は、資産を売却して得た資金は、外貨で証券口座に入ります。証券口座の中にある現金は、通貨ごとに管理され、外貨で保有できます。

外貨で受け取るのが有利になるケースは大きく二点あります。
一点目は為替差益を大きくしたり、為替差損を避ける場合です。証券口座にある外貨はいつでも円に転換できます。将来円安になると予想するなら、一旦外貨で受け取り、相場がより有利に動くのを待つことができます。

二点目は外貨のまま使うことが想定される場合です。証券口座内の通貨は、外貨建て商品の購入に使えます。米国債が満期を迎え返金された米ドルで、米国株を買う事などが可能です。銀行に外貨を送金すれば、海外に出かけた時に買い物などに使えます。

円から外貨、外貨から円に替えるのは通常、為替手数料がかかる為、通貨を替える回数を最小限にするのが基本です。あくまで外貨で運用する資金と考えるのなら、外貨で受け取り、同じ通貨の運用商品を購入した方が、為替手数料がかからず、運用効率が良くなります。

その場合に気をつけたいのが、証券口座にある外貨の管理です。証券口座の外貨は現金で据え置くだけで金利はつきません。中には資金が自動で提携する銀行の外貨預金口座に入り、所定の利息を得られる金融機関もあります。

外貨を現金で引き出したり、買い物をする場合には、証券口座から銀行に送金する必要があり、その際も手数料が発生します。送金時には証券会社に払う「出金手数料」や、送金先の銀行でも「受取手数料」がかかる事が多いです。

手数料は通貨単位に決まっており、金融機関により異なります。外貨建て資産を運用・保有するなら、手数料が安い金融機関を選択する事が大切です。
また海外への転居で、外貨を現地で使ったり引き出す予定があるならば、使い勝手や手数料を考慮して選びましょう。外貨預金に対応するデビットカードがあり、外貨で支払が可能な銀行もあります。円を外貨に替えるクレジットカードに比べ、実質の支払額を抑えることができます。