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金投資

マネー
2023.05.15

金への関心が高まっています。

金も株や債券、通貨と同様に価格が変動します。しかし、金の特徴はなんといっても世界共通の資産としての価値があるという点でしょう。株式や債券は、発行体が倒産または財政難に陥った場合には、価値が大幅に下落する可能性があります。一方、金は現物があるがゆえの安心感があります。そのため戦争や紛争、急激な景気後退など、世界が混乱すると金の人気が高まり、金の価格が上昇する傾向にあります。これが「有事の金」といわれるゆえんです。

この3年間を見ても新型コロナウイルスの感染拡大による世界的な経済危機やロシアによるウクライナ侵攻などを背景に急騰する局面がありましたが、まさに「有事」そのものであり、現実的に国内の金価格も上昇基調が続いており、過去3年の上昇率は約5割に達します。直近では1グラム9700円を超えるなど、過去最高値圏にある状況です。

それでは、実際に金へ投資するにはどのような手法があるでしょうか?
代表的な手法には、「現物購入」「純金積立」「投資信託」があります。 現物には金の延べ棒などの金地金や金貨があります。

なかでも純金積立は、毎月一定額の金を購入し続けるものです。毎月1,000円からなど比較的手頃な金額ではじめられるのが魅力です。一定の量に達すると地金や金貨にすることもできます。
なお、保管方法は「特定保管」と「消費寄託」の2通りがあります。「特定保管」は取扱会社が積立加入者の金を自社の資産とは別に保管(分別管理)するため、取扱会社が倒産した場合でも資産保全の安全性が高いといえますが、「消費寄託」には取扱会社が倒産すると、それまでつみたてた金が戻ってこないというリスクがあります。

取引に慣れていないうちは、リスクをできるだけ下げて、少ないリターンでも少しずつ資産を積立てる方法が安心といえます。短期間で大きなリターンはありませんが、将来に向けて着実に資産形成できるのがメリットです。

純金積立は、銀行の窓口やインターネット経由で取引できる積立スタイルの金投資手法です。月々の設定金額をあらかじめ決めておくことで、毎月一定額分の金を購入できます。数年単位での長期保有が基本となるため、ゆっくりと資産を増やしていきたい方には最適な積立方法です。

<メリット①> 純金積立は、金の価格変動によるリスクを軽減できること。
申し込み時に決めておいた一定の金額を毎月積立てる方法ですが、純金積立は「ドルコスト平均法」によって、価格変動リスクを抑えられる仕組みとなっているのです。ドルコスト平均法とは、金の価格が下がれば購入量を増やし、価格が上がったときには購入数を減らす仕組みのこと。毎月一定額の投資金額をこのように分配することで、金相場に変動されることなく一定の購入金額を保てます。

<メリット②>  毎月1,000円の少額から投資できること。
金に限らず、投資する上で特に気になるのは、やはり投資にかかる費用ではないでしょうか。毎月1,000円からスタートできる純金積立ならば生活に影響しづらく、長期間積立てて売却すれば大きなリターンとして手元に戻る可能性があります。投資をしたいけれど予算に余裕がない方に、特におすすめしたい方法です。

まずは、純金積立から始めていき、慣れてきたら投資信託やETFにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。なお、純金積立には「スポット購入」という仕組みもあり、自分の好きなタイミングでの購入も可能です。経済的に余裕のあるときは投資金額を増やすなど、より積極的な投資も行えます。

次に、投資信託には、国内の純金上場信託(ETF)に投資するものや、海外(ロンドン)の金価格に連動するもの、金鉱企業の株式に投資するものなどがあります。現物は引き出せませんが、他の投資信託と一緒に投資信託口座で管理ができるので、市場の動きをみながら金と他の資産との包括的な管理がしやすいのが魅力です。タイミングを見て売買する以外にも、一般的な投資信託と同様に定期的なつみたても可能です。

金への投資は、その値上がり益を狙うというよりも、万が一のときに、資産が目減りするリスクを抑える役目が大きいといえるかもしれません。残念ながら有事はいつか起こります。有事の際のリスク軽減のために、金投資をご自身の資産運用のポートフォリオに組み込むなど、活用してはいかがでしょうか?